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店舗の床はそのまま使える?—— 床材・段差・床荷重で見落としやすいポイント

店舗の床はそのまま使える?
—— 床材・段差・床荷重で見落としやすいポイント
テナントを内見したとき、
「床はきれいだから、そのまま使えそう」
と思うことがあります。
確かに既存の床を活用できれば、内装費を抑えられます。
しかし店舗の床は、見た目だけで判断すると危険です。
業種によって必要な性能が違い、契約後に全面改修が必要になることもあります。
まず「床材」が業種に合っているか
床材にはさまざまな種類があります。
- フローリング
- タイル
- 長尺シート
- クッションフロア
- カーペット
- モルタル
例えば飲食店なら、水や油に強く清掃しやすい床が求められます。
美容室なら薬剤や水への耐久性も重要です。
きれいな床=自分の店で使える床とは限りません。
意外と重要なのが「段差」
内見時には気にならなくても、営業すると問題になるのが段差です。
特に、
- 店舗入口
- トイレ
- 厨房
- 個室
- バックヤード
を確認してください。
小さな段差でも、お客様がつまずいたり、ワゴンやベビーカーが通りにくかったりします。
バリアフリーを重視する店舗なら特に重要です。
床を上げる工事にも理由がある
給排水設備を新設する場合、配管を通すために床上げが必要になることがあります。
例えば、
- 美容室のシャンプー台
- 飲食店の厨房
- 手洗い設備
- 新しいトイレ
などです。
床を上げると天井高が低くなり、入口などに段差ができる可能性もあります。
レイアウトだけでなく、配管経路まで考える必要があります。
重い設備を置くなら「床荷重」に注意
店舗によっては重量のある設備を設置します。
例えば、
- 大型冷蔵庫
- 厨房機器
- 金庫
- 大型水槽
- トレーニングマシン
- 商品を大量に保管する棚
などです。
特に2階以上のテナントでは、床がどの程度の重量に耐えられるか確認が必要になる場合があります。
「スペースがあるから置ける」とは限りません。
床下の状態も見落としやすい
表面がきれいでも、
- 床鳴り
- 沈み
- 傾き
- 水漏れ跡
- 湿気
- カビ臭
などがあれば注意が必要です。
内見時には見るだけでなく、実際に店内を歩いて違和感がないか確認してください。
居抜き物件は特に確認
居抜きの場合、前店舗が床を加工していることがあります。
厨房部分だけ床が高くなっていたり、設備撤去後の穴が残っていたりすることもあります。
そのまま利用できればメリットですが、自分のレイアウトに合わなければ撤去・補修費が発生します。
退去時の原状回復も考える
借主が床を、
- 張り替える
- 塗装する
- 床上げする
- 穴を開ける
場合、退去時に元へ戻す必要があるか確認してください。
開業時の工事費だけでなく、撤去するときの費用まで考えることが重要です。
契約前チェック
床を見るときは、
- 床材は業種に合っているか
- 段差はないか
- 傾き・沈みはないか
- 給排水工事で床上げが必要か
- 重い設備を置けるか
- 補修・張替え費はいくらか
- 工事に貸主承認が必要か
- 退去時にどこまで戻すか
を確認しましょう。
まとめ
店舗の床は、内装デザインだけの問題ではありません。
使いやすさ・設備工事・安全性・原状回復にも関係します。
特に重量物を設置する業種や、給排水工事が必要な店舗では、
「この床をそのまま使えるか?」
を契約前に専門業者も交えて確認することをおすすめします。
床を張り替える前提になるだけでも、物件取得後の内装予算は大きく変わります。





















